- へこみのあるニキビ跡治療「サブシジョン」
- このようなお悩みの方におすすめ
- サブシジョンの効果
- サブシジョンの施術の流れ
- サブシジョンと注入治療の併用
- サブシジョンの料金
- サブシジョンの概要
- サブシジョンのよくあるご質問
へこみのあるニキビ跡治療「サブシジョン」
強い炎症をともなう赤ニキビが長期間続くと、皮膚にはコラーゲンの塊が作られます(これは線維化と呼びれます)。コラーゲンの塊により皮膚が硬く盛り上がってしまうこともありますし、通常であれば弾力のある皮膚に固いコラーゲンの塊ができてしまうと、皮膚表面に引きつれを起こしてしまいクレーターのようなへこみができてしまいます。
引きつれのない浅いへこみのあるニキビ痕であれば、ニードル治療(ポテンツァやダーマペン)で治療可能ですが、線維化を起こして引きつれた状態のへこみの場合、へこみが浅かったとしてもポテンツァやダーマペンでは改善できないことがあります。また、深くへこんだニキビ痕ができた場合、ニードルが届かずポテンツァやダーマペンによる治療では改善がみられないことが多いです。
サブシジョンは、このような引きつれのある深くへこんだニキビ痕の治療に効果を発揮します。
サブシジョンとは、皮膚の奥で固まり引きつれをおこしたコラーゲン(線維化によるコラーゲンの塊)を針で剥離することで引きつれを解除しへこみを改善する治療法です。クレーター状のなだらかにへこんだ「ローリング型」のニキビ痕に特に効果を発揮します。また、サイズの大きな「ボックスカー型」と呼ばれる箱型に深くくぼんだニキビ痕にも有効です。また、ニキビ後のへこみだけでなく、外傷や水痘によってできた皮膚のへこみに対してもサブシジョンを行うことができます。
サブシジョンに用いる針について
当院では、通常カニューレと呼ばれる先端に丸みのある長い針を使ってサブシジョンを行っております。
カニューレを使用することによって、通常の針を用いた場合と比較して皮膚へのダメージを減らすことができ、施術後の内出血や血管詰まりのリスクが軽減します。
このようなお悩みの方におすすめ
- ニキビ、外傷、水痘の痕にへこみが残ってしまった
- 肌のへこみを平坦にしたい
- 化粧をしても肌の凸凹が目立ってしまう
- 光の当たり具合でへこみが目立ち気になる
- 他の施術も受けたが納得のいく効果が得られなかった
サブシジョンの効果
ニキビ痕のへこみは主に3種類あります。

アイスピック型
点状で小さいのですが、奥に深く先細りしているタイプのニキビ跡です。
ボックスカー型
箱状のくぼみができ、底面は平坦なタイプのへニキビ跡です。
ローリング型
皮下に線維化した固い組織(瘢痕組織)が作られることで皮膚がひきつれてくぼむタイプのニキビ痕です。サイズが大きく滑らかなのが特徴です。
サブシジョンは萎縮性瘢痕(へこみのあるニキビ痕)を改善します。
特に、ローリング型、深いボックスカー型のニキビ跡に有効です。
サブシジョンの施術の流れ
1ご来院
施術当日は予約時間の10分前にご来院ください。
2洗顔
来院後、洗顔して頂きます。
*施術当日はノーメイク、もしくは、可能な限り薄めのお化粧でご来院ください。
3麻酔
サブシジョンを行う範囲に局所麻酔を行います。
4施術

1真皮(深い部分)の線維化
線維化(硬くなった組織)により表面が引っ張られるためへこみができます。

2施術
小さな穴を開け、カニューレ針(先が丸い針)で線維化を切り離します。
*麻酔が効いていますので、処置の際に痛みはありません。

3線維の剥離
線維化が解除され、へこみが緩和します。

4 薬剤の注入
ヒアルロン酸などを注入し、へこみをさらに改善します。
サブシジョンと注入治療の併用
サブシジョンを単独で行うことも可能ですが、通常は治療効果を高めるためにヒアルロン酸か、もしくは、リジュランS(サーモンポリヌクレオチド)を同時に注入する方法をおすすめしております。
サブシジョンでできた隙間をヒアルロン酸やリジュランSで埋めることで、へこんだ皮膚を上に持ち上げると同時に、サブシジョンで切った硬い線維がくっついて再度閉じてしまうことを防ぎます。
ヒアルロン酸やリジュランSを併用することでサブシジョン1回あたりの治療効果(へこみの改善効果)を高めることができます。
注入したヒアルロン酸自体は半年ほどで体に吸収されてなくなりますが、注入したヒアルロン酸を足場にして自分の組織で産生したヒアルロン酸が追加されるため、半年経ってもその効果が完全に消失するということはありません。
リジュランSは、固くなった組織を軟化させ、真皮の線維芽細胞から弾力のあるコラーゲンや弾性線維の産生を促す作用があります。それにより、へこみを改善するとともに正常皮膚の弾力に近づけます。
リジュランSについて
リジュランは、サーモンから抽出した“ポリヌクレオチド”を含有した製剤です。ポリヌクレオチドには、毛細血管の循環促進、抗炎症作用、DNAの再合成など様々な効果があり、真皮層にある線維芽細胞などへ働きかけてコラーゲン産生を強く促す効果もあります。それにより、自分の細胞を活性化させて、内部から血管と皮膚組織を再生・修復しお肌の若返りが期待できます。
サーモン由来のポリヌクレオチドは、人間のDNAと非常に似通った構造を持っているため安全性が高く、副作用などのリスクも非常に少ないです。 リジュランSは自己修復力を活性化し、ニキビの炎症を繰り返して硬くなったお肌や傷痕を柔らかくし、ハリを出して凹凸を滑らかにしてくれます。 ニキビ痕や傷痕のへこみ、水痘でできたへこみなどに有効です。
サブシジョンの料金
※全て税込価格です。
※サブジションは施術範囲で料金が異なります。
※サブシジョンの施術料金には、局所麻酔、穿刺針、カニューレ針の代金がすべて含まれます。
施術メニュー | 料金(税込) |
1×1cm | 11,000円 |
---|---|
2×2cm | 22,000円 |
3×3cm | 33,000円 |
4×4cm | 44,000円 |
5×5cm | 55,000円 |
6×6cm | 66,000円 |
7×7cm | 77,000円 |
サブシジョン時に注入する薬剤 | |
ヒアルロン酸 | |
ヒアルロン酸0.5cc以下1x1cm 〜 2×2cm の範囲 | 15,000円 |
ヒアルロン酸1本(1cc) 3×3cm 〜 5×5cm の範囲 | 25,000円 |
ヒアルロン酸2本(2cc)5×5cm 〜 7×7cm の範囲 | 40,000円 |
ヒアルロン酸3本(3cc)5×5cm 〜 7×7cm を2つ分の範囲 | 55,000円 |
ジュベルック |
|
ジュベルック0.5cc+非架橋ヒアルロン酸0.5cc 3✕3cm 〜 5×5cmの範囲 |
25,000円 |
ジュベルック1cc+非架橋ヒアルロン酸1cc 5✕5cm 〜 7×7cmの範囲 |
40,000円 |
ジュベルック2cc+非架橋ヒアルロン酸2cc 5×5cm 〜 7×7cmを2つ分の範囲 |
60,000円 |
リジュランS | |
リジュランS 1本 5×5cmの範囲 | 35,000円 |
リジュランS 2本 5×5cmを2つ分の範囲 | 60,000円 |
サブシジョンの概要
所要時間
施術範囲により異なりますが、
局所麻酔から施術完了まで30分程度です。
推奨回数
継続して施術すると効果を感じやすくなります。
1〜2ヶ月毎に3〜4回の施術をお勧めしています。
洗顔・メイク・入浴
洗顔は施術後3時間経過してから可能です。
メイクは施術後24時間経過してから可能です。
シャワーは施術当日から可能です。
ダウンタイム
内出血が起こる場合が多く、2〜3週間程度で紫〜黄色に変化して、最終的に消失します。また、施術後数日間は軽度の痛みや腫れた感じが続く場合もあります。
メイクや洗顔は施術当日から可能ですが、針穴には触れないでください。
サブシジョンは針を刺すため、刺入部の肌にはしばらく傷ができます。
かさぶたは無理に剥がさないようにしてください。
ケロイドになりやすい方は、まれに肌に小さな厚みが出て傷痕のようになる場合があります。
副作用・リスク
【サブシジョン】
赤み、腫れ、ほてり、かゆみ、痛み、違和感、しびれ、発疹、点状出血、一時的血腫
【ジュベルック】
内出血、コラーゲン過剰産生によるぼこつき、感染、腫れ、むくみ、痛み
【ヒアルロン酸】
血管塞栓による合併症(血流不全、皮膚潰瘍など)、遅延性アレルギー反応(腫れや痛み)、肉芽腫形成(免疫反応で生じるヒアルロン酸の塊)
【リジュランS】
内出血、コラーゲン過剰産生によるぼこつき、感染、腫れ、むくみ、痛み
注意事項
下記に該当する方はサブシジョンを受けられません。
- 血液をサラサラにする抗凝固薬や抗血小板薬などを常時服用している方(ワーファリン、リクシアナなど)
- 妊娠中、もしくは授乳中の方
- 局所麻酔(キシロカイン)アレルギーの方
- 膠原病、重い糖尿病をお持ちの方
- ケロイド体質の方
サブシジョンのよくあるご質問
サブシジョンを受けるペースや回数を教えてください。
症状の程度で異なります。
施術1回で高い効果を得られ治療が終わる場合もあれば、1~2ヶ月のペースで3回程施術を行う場合もあります。
目標とする肌の状態やどのくらい効果を得たいかを話し合いながら治療を継続します。また、ニキビ痕のへこみが浅くなってきた場合、別の治療をご提案することもあります。
サブシジョンに痛みは伴いますか?
局所麻酔後に施術を開始するため、施術に痛みはともないません。
ただし、麻酔の針を皮膚に刺す時のチクッとする痛みや局所麻酔が浸透する際の軽い痛みはあります。
サブシジョンのみでニキビ痕によるへこみは改善しますか?
サブシジョンのみでもある程度の効果を得ることはできますが、施術後に皮下で再び癒着(周囲の組織とくっつくこと)が生じる可能性もあります。
そのため、癒着を予防し治療効果をより高めるためにヒアルロン酸やリジュランSを注入することをおすすめしております。
施術後の注意事項はありますか?
施術後は肌が炎症反応を起こし、刺激に過敏です。
施術した次の日からスキンケアを行い、日焼け止めも塗ってください。
メイクは施術翌日から行えます。
ただし、強い痛みや赤みがのこる方は、肌が落ち着いた後にメイクするのが望ましいです。
施術当日はお風呂に入れますか?
施術した日は出血しやすいので入浴はお控えください。翌日はシャワー浴であれば問題ありません。赤みが落ち着くまでの2~3日程はシャワーの温度はぬるめ(39度以下)に設定してください。
保湿剤や化粧水の使用は施術を受けた日から可能です。丁寧に保湿し乾燥しないようにしてください。
ピーリング作用のあるものやアルコール成分が配合された製品は傷にしみたり、肌荒れを助長する恐れがありますので、お肌の状態が落ち着くまでの間1週間ほど使用を控えてください。
1回の施術でニキビ跡は改善しますか?
サブシジョンは1回でも効果を得ることができますが、治療効果にはニキビ痕の程度により異なり個人差があります。
ニキビ痕や経過にもよりますが、1ヶ月〜2ヶ月毎に3~4回程度の施術を繰り返すことをおすすめしております。