- キュアジェットについて
- このようなお悩みの方におすすめ
- ニキビ痕・傷痕のへこみの種類
- キュアジェット施術の流れ
- 注入薬液について
- キュアジェットの料金
- キュアジェットの概要
- キュアジェットのよくあるご質問
キュアジェットについて
CUREJET(キュアジェット)は、航空工学に基づいた技術を美容領域に応用した医療機器です。高圧の霧状ジェットにした薬液を針を使わずに皮膚の深い層まで注入します。また、霧状のジェットが皮膚を通過する際に、固い瘢痕組織や固い線維を破壊するマイクロサブシジョン効果があります。固い組織を壊し、軟らかいコラーゲンの産生を促進することでお肌のへこみやシワの治療が可能です。針による注射では注入が難しい浅い層の皮膚の線維剥離と薬液導入ができ、かつ、ジェットの圧力を上げると皮膚深層にも薬液を届けることができます。
ジェットの強さを使い分けることで、ダウンタイムやお痛みのコントロールが可能です。
へこみのある固いニキビ跡や傷跡にはコンタクトモード(接触モード)にて固まった組織を破壊(マイクロサブシジョン)し、同時に薬剤を注入することでニキビ跡や傷跡の治療効果が期待できます。
肌育目的、毛穴の引き締めを行う場合は、トーニングモード(中空モード)で浅く薬液を注入します。
ニキビ跡、毛穴、瘢痕、小じわ、リジュビネーションなどに効果的です。
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へこみのあるニキビ跡の治療
へこみのあるニキビ跡の治療について
強い炎症をともなう赤ニキビが長期間続くと、生体反応により皮膚にはコラーゲンの塊が作られます(これは線維化と呼びれます)。コラーゲンの塊により皮膚が硬く盛り上がってしまうこともありますし、皮膚深くに塊ができる場合には表面の皮膚が引っ張られてクレーターのようなへこみができてしまうこともあります。
皮膚の深くに引きつれのない浅い皮膚のへこみであれば、マイクロニードル治療(ポテンツァやダーマペン)やフラクショナルレーザーがある程度有効ですが、線維化(コラーゲンが固く密集した状態)を起こして引きつれを起こした状態のお肌のへこみの場合、へこみが浅かったとしてもポテンツァやダーマペンでは改善できないことがあります。また、深くへこんだニキビ痕となっている場合、ニードルが届かずポテンツァやダーマペンによる治療では改善がみられないことが多いです。
キュアジェットは、このような引きつれのある深くへこんだニキビ痕の治療に効果を発揮します。ニキビ痕のへこみには、アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型といったいくつかの種類がありますが、キュアジェットは特にアイスピック型、ボックスカー型のニキビ痕に有効です。また、浅い引きつれであればローリング型のニキビ痕にも有効です。キュアジェットは、皮膚で固まって引きつれをおこしたコラーゲン(線維化によるコラーゲンの塊)をジェット噴霧により剥離、破壊することで引きつれを解除します。また、ジェット噴霧時に浸透した薬液が正常の皮膚に存在するやわらかいコラーゲンやエラスチンといったタンパク質の産生を促進することで、固い線維から正常の皮膚へと組織を再構築する働きによりへこみを改善します。また、ニキビでできたへこみだけでなく、外傷や水痘によってできた皮膚のへこみに対してもキュアジェットを行うことができます。
浅いボックスカー型、アスピック型、浅いローリング型のお肌のへこみにはキュアジェットによる治療をお勧めしております。
さらに、薬液を工夫することで皮膚の盛り上がり(肥厚性瘢痕)のある傷痕に対しても効果があります。
このようなお悩みの方におすすめ
コンタクト(接触)モード(医師施術)
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アイスピック型、ボックスカー型、浅いローリング型のニキビ跡を改善させたい
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傷跡の凹み(ニキビや水ぼうそうの跡など)
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浅い層のニキビ跡、クレーターが気になる
- 光の当たり具合でへこみが目立ち気になる
- これまで他の施術も受けたが納得のいく効果が得られなかった
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小じわ、肌のハリを改善したい
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毛穴の開き、黒ずみが気になる
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根本から肌質を改善したい
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ニキビ痕治療のダウンタイムを最小限なるべく少なく抑えたい
- これまで他の施術も受けたが納得のいく効果が得られなかった
トーニング(接触させずに導入)モード(看護師施術)
- 小じわ、肌のハリを改善したい
- 毛穴を引きしめ、よりハリツヤのある肌にしたい
- 化粧で肌の凸凹や毛穴が目立ってしまう
- 光の当たり具合で浅いへこみが目立ち気になる
- 針による薬液導入に抵抗がある
ニキビ痕・傷痕のへこみの種類
ニキビ痕のへこみは主に3種類あります。

アイスピック型
点状で小さいのですが、奥に深く先細りしているタイプのニキビ跡です。非常に治療が難しいタイプのニキビ痕です。
ボックスカー型
箱状のくぼみができ、底面は平坦なタイプのへニキビ跡です。側面の固い壁の治療が難しいことが多いです。
ローリング型
皮下に線維化した固い組織(瘢痕組織)が作られることで皮膚がひきつれてくぼむタイプのニキビ痕です。サイズが大きく滑らかなのが特徴です。
*キュアジェットは、特にアイスピック型、ボックスカー型、浅いローリング型のニキビ跡に有効です。
ニキビ痕のタイプと
当院での治療について
ニキビ痕治療はニキビ痕のタイプに合った治療を行うことが大切です。
現在、ニキビ痕の治療方法は様々なものがありますが、当院ではダウンタイムが少なく、より安全性と有効性の高い治療にこだわっています。
当院ではニキビ痕のへこみに対して主にトライフィルプロ、キュアジェットを用いたニキビ痕治療を、赤みに対してはノーリス(IPL光治療)を行っております。
ローリング型
当院では主にトライフィルプロによるマイクロサブシジョン(固い組織の剥離)を行っています。
トライフィルプロは炭酸ガスを用いて固い組織を剥離すると同時に、やわらかいコラーゲンの産生を促す薬液を注入することができます。これまで、術者の手で太い針を用いて行っていたサブシジョンと比較して、ダウンタイムが非常に短く合併症も比較的軽度になりました。トライフィルプロは皮膚のより浅い層にもアプローチできるとともに、炭酸ガスによる血流改善作用によりへこみの治療効果が高まります。
*ローリング型のニキビ痕でトライフィルでもアプローチが難しい浅い層にはキュアジェットを用います。
ボックスカー型
トライフィルプロ、キュアジェットによる治療を行っています。
底の下にある固い線維はトライフィルプロで治療し、側面の壁にある固い線維にはキュアジェットを用いたマイクロサブシジョンを行います。
アイスピック型
アイスピック型は非常に小さいですが、皮膚の深くまでへこみがあり非常に治療が難しいタイプのニキビ痕です。これまでTCA(トリクロロ酢酸)クロスやフラクショナルレーザー治療が主に行われてきましたが、治療後に長引く赤みや炎症後の色素沈着、色抜けが問題となっていました。
当院では、キュアジェットを用いて治療を行っています。ダウンタイムとして数日〜1週間程度の細かい紫斑(内出血)やかさぶたが軽度できますが、長引く赤みや色素沈着は生じにくいです。
赤み
アクネ菌への強い免疫反応が生じ長引くと、皮膚に細かい血管が作られてしまい赤みとして残ってしまいます。赤ニキビが落ち着いた後に6ヶ月以上赤みが消えない場合は血管が増えて残ってしまっている可能性があります。この血管が赤みを反映しています。当院ではノーリスによるIPL光治療を行っています。IPLの光で血管に熱を与え、血管を縮めることで赤みを改善します。
キュアジェット施術の流れ
1ご来院
施術当日は予約時間の10分前にご来院ください。
2洗顔
来院後、洗顔して頂きます。
*施術当日はノーメイク、もしくは、可能な限り薄めのお化粧でご来院ください。
3麻酔
キュアジェット行う範囲にクリーム麻酔や局所麻酔を行います。
医師施術(コンタクトモード):局所皮下麻酔
看護師施術(トーニングモード):表面クリーム麻酔
4施術

真皮の線維化(硬くなった組織)により表面の皮膚がひきつれてしまい、へこみとなったり深いシワとなっています。
キュアジェットによるマイクロサブシジョン
キュアジェットを用いて、高圧の霧状ジェットにした薬液を針を使わずに皮膚の深い層まで注入します。
【使用する薬液】
お肌の状態に合った薬液を選択します。
ポリ乳酸製剤、ポリヌクレオチド、アミノ酸、ヒアルロン酸などの薬液を混合して注入し、やわらかいコラーゲンの産生を促すことでへこみをさらに改善します。

霧状ジェットの力で固い線維が破壊され、その後の組織は時間の経過とともにやわらかいコラーゲンに置き換わることでへこみが改善します。
注入薬液について
当院では、ジュベルックやコラウムなどのポリ乳酸製剤に加えて、ポリヌクレオチド製剤やアミノ酸製剤を混合して有効性を高めています。
よりやわらかく正常に近いコラーゲン産生を促進することで肌のへこみを改善するだけでなく、毛穴の引き締め効果など美肌へ導く効果を高めます。
ポリ乳酸製剤
ジュベルック(PDLLA)、コラウム(PLLA)などを用います。
いずれもポリ乳酸製剤で、免疫細胞を刺激することでコラーゲン産生を促進します。
ポリ乳酸は、もともとトウモロコシやジャガイモのデンプンなどから抽出された自然の成分です。手術などで用いる溶ける糸にも使用されており生体への安全性の高い成分として知られています。
ポリ乳酸を取り込む免疫反応により皮膚の真皮に存在する繊維芽細胞からのコラーゲン産生が促されることからコラーゲンブースターとして作用します。コラーゲン産生が促されることで、毛穴、小ジワ、お肌のハリツヤを改善効果、ニキビ跡や傷跡のへこみに効果があります。
注入後は1〜2年ほどで水と二酸化炭素に分解されるため、体内に残る心配もありません。
ポリヌクレオチド
リジュラン、リズネ、プルリアルなどを用います。
“ポリヌクレオチド” は サーモンから抽出した成分です。ポリヌクレオチドには、毛細血管の循環促進、抗炎症作用、DNAの再合成など様々な効果があり、真皮層にある線維芽細胞などへ働きかけてコラーゲン産生を促す効果もあります。それにより、自分の細胞を活性化させて、内部から血管と皮膚組織を再生・修復しお肌の若返りが期待できます。
サーモン由来のポリヌクレオチドは、人間のDNAと非常に似通った構造を持っているため安全性が高く、副作用などのリスクも非常に少ないです。ポリヌクレオチドは、硬くなったお肌や傷痕を柔らかくするこで、ハリの改善や凹凸を滑らかにする効果があります。 ニキビ痕や傷痕のへこみ、水痘でできたへこみなどに有効です。
アミノ酸製剤
スネコスを用います。
アミノ酸の効果で肌にやわらかいコラーゲンや肌の弾力に必要なエラスチンの産生が高まります。
非架橋ヒアルロン酸
皮膚にしばらく残り、他の薬液の成分の有効性を高めます。
非架橋ヒアルロン酸は軟らかいヒアルロン酸であるため塞栓のリスクが低下します。
キュアジェットの施術料金
※全て税込価格です。
※施術範囲で料金が異なります。
※施術料金には、キュアジェットで使用する機器代、ノズル代、薬剤代、局所麻酔、穿刺針、 カニューレ針などの代金がすべて含まれます。
トライフィルプロ✕キュアジェット
同時治療
*少ないダウンタイムで治療効果を高めるために当院ではトライフィルプロとキュアジェットの同時治療もおこなっております。
*トライフィルプロとキュアジェットを用いてすべてのタイプのニキビ痕に対応します。
*トライフィルプロ✕キュアジェット同時治療は医師施術となります。
*施術料金には、機器料、機材料、薬剤料、麻酔料、針代など全て含まれます。
キュアジェット施術の概要
所要時間
医師、看護師施術、施術範囲により異なります。
【医師施術】
施術時に局所皮下麻酔を行います。
2✕2cm〜3✕3cm以下の範囲を2ヶ所分 → 30分程度
4×4cm〜5✕5cmの範囲を2ヶ所分 → 45分程度
【看護師施術】
表面クリーム麻酔で行います。
顔全体にジェットの力で薬液を導入します → 60分程度
推奨回数
継続して施術すると効果を感じやすくなります。
1〜2ヶ月毎に3〜4回の施術をお勧めしております。
洗顔・メイク・入浴
いずれも12時間後からをおすすめしております。
ダウンタイム
- 麻酔注入部位のしびれ → 数時間
- 赤み(数時間〜12時間)
- 薬液注入部のぼこつき → 12時間〜24時間 (翌日には概ね改善)
- 顔の腫れ、注入部位のひりつき → 1〜2日 (翌日には概ね改善)
- 内出血 → 多くは 3〜5日程度(接触モードで強く内出血した場合は1週間程度)
- 針刺入部の紫斑、カサブタ、赤み(数日)
副作用・リスク
【キュアジェット】
赤み、腫れ、ほてり、かゆみ、ひりつき、痛み、違和感、麻酔によるしびれ、発疹、点状出血、一時的な血腫、皮下気腫
【ポリ乳酸・ポリヌクレオチド】
一過性のぼこつき、コラーゲン過剰産生によるぼこつき、感染、腫れ、むくみ、痛み、しこり
【ヒアルロン酸】
血管塞栓による合併症(血流不全、皮膚潰瘍など)、遅延性アレルギー反応(腫れや痛み)、肉芽腫形成(免疫反応で生じるヒアルロン酸の塊)
【アミノ酸製剤】
一過性のぼこつき、感染、腫れ、むくみ、痛み
注意事項
下記に該当する方、施術予定の部位に合併症を生じるリスクの高い方はサブシジョンを受けられません。
- 血液をサラサラにする抗凝固薬や抗血小板薬などを常時服用している方(ワーファリン、リクシアナなど)
- 妊娠中、もしくは授乳中の方
- 局所麻酔(キシロカイン)アレルギーの方
- 膠原病、重い糖尿病をお持ちの方
- ケロイド体質の方
- 自己免疫疾患を患っている方
- タトゥー、入れ墨がある部位
- 現在ヘルペスウイルス感染症、とびひなどの皮膚感染症がある場合
- 過去4週間以内にボトックスまたはフィラー注射を受けた部位、または過去3か月以内にフェイスリフトを行っている部位
- 過去6か月以内に治療領域で脂肪移植または皮膚移植、PRP(多血小板血漿)療法を受けた部位
未承認医薬品等の表示
未承認医薬品等
キュアジェットは医薬品医療機器等法上、国内未承認医療機器です。
入手経路等
BAZ BIOMEDIC社経由で個人輸入しています。
国内の承認医薬品等の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
諸外国における安全性等に関する情報
キュアジェットは、韓国KFDAの承認を受けており、注射式シリンジ/液状の薬液を磁力やバネで噴霧し、皮膚に通して注入する装置として安全性が認められています。
キュアジェットのよくあるご質問
キュアジェットを受けるペースや回数を教えてください。
症状の程度で異なります。
浅いへこみであれば施術1回でも効果を得られ治療が終わる場合もあれば、深いへこみは1~2ヶ月のペースで3〜5回程施術を行う必要があります。
アイスピック型、ボックスカー型のへこみは小さいですが、へこみの周囲にコラーゲンの塊が形成されているため多くの治療開始数が必要です。
目標とする肌の状態やどのくらい効果を得たいかを話し合いながら治療を継続します。
また、ニキビ痕のへこみが浅くなってきた場合、別の治療をご提案することもあります。
キュアジェットの治療に痛みは伴いますか?
コンタクトモードは局所皮下麻酔後に施術を開始するため、施術に痛みはともなわないことが多いです。ただし、麻酔の針を皮膚に刺す時のチクッとする痛みや局所麻酔が浸透する際の痛みはあります。
トーニングモードは表面クリーム麻酔を行いますが、軽いチクチクとした痛みをかんじることがあります。
キュアジェットのみでニキビ痕によるへこみは改善しますか?
ニキビ跡のへこみにはいくつの種類があり、へこみの種類に応じた治療や薬剤の選択が必要となります。キュアジェットによるマイクロサブシジョンは、アイスピック型、ボックスカー型、浅いローリング型のニキビ痕に有効ですが、深いローリング型のニキビ痕には十分に効果がでにくいです。深いローリング型のニキビ痕にはトライフィルプロをおすすめ致します。
施術後の注意事項はありますか?
施術後は肌が炎症反応を起こし、刺激に敏感になります。
施術後数日ひりつきや触ると痛みを感じることもあります。お肌に刺激となりやすいスキンケア製品は施術後2,3日してからゆっくり再開してください。
施術後は翌日からスキンケアを行ってくだsだい。刺激の少ない日焼け止めも塗っていただくことをおすすめいたします。
メイクは施術翌日から行えます。
ただし、強い痛みや赤みがのこる方は、数日して肌状態が落ち着いた後にメイクを再開することが望ましいです。
施術当日はお風呂に入れますか?
施術した日は出血しやすいので入浴はお控えください。 翌日から入浴できます。赤みや痛みが残る場合は、症状が落ち着くまでの2~3日程は入浴やシャワーの温度はぬるめ(39度以下)に設定してください。
保湿剤や化粧水の使用は施術を受けた日から可能です。丁寧に保湿し乾燥しないようにしてください。
ピーリング作用のあるものやアルコール成分が配合された製品は傷にしみたり、肌荒れを助長する恐れがありますので、お肌の状態が落ち着くまでの間1週間ほどは使用を控えてください。